情報更新日:2013.10.24
はこだてしやぎえーいせき
発掘調査は,昭和53~55年に八木プロジェクトによって行われた調査や,平成4~8年に実施した一般国道278号道路改良工事に伴って行われた過去の調査成果をもとに,遺跡全体を捉えるための基礎資料を得ることを目的に実施しました。
今回の調査では,平成4~8年度に調査された西盛土遺構がさらに南側に延びることが分かりました。また,八木プロジェクトで実施した調査区との位置関係が確定できましたので,今後はこれらの調査成果をもとに遺跡の拡がりや性格を解明することが課題となります。
縄文前期の竪穴住居跡2軒,土坑墓2基,土坑16基,剥片集中1か所が見つかりました。
ベンチ状の段のある住居跡
調査風景
包含層や「盛土遺構」から土器・石器約16,500点が出土しました。このうち,珪質(けいしつ)頁岩(けつがん)製石器の石質分析を行ったところ,尾札部町八木川や川汲町小板川から採取した珪質頁岩が使われている可能性があるそうです。