情報更新日:2013.10.24
はこだてしとよさきびーいせき
今年度の調査では,遺跡の南側急斜面から,後期の住居跡6軒と土坑3基,焼土2か所が新たに確認されました。住居の大きさは直径3mほどと小型で,このうち後期前半のものが2軒,後期の終わり頃のものが4軒ありました。
竪穴住居跡などが見つかりました。
急斜面に確認された後期の竪穴住居跡
遺物は,縄文早期から晩期・続縄文時代の土器・石器・土製品などが約8,000点出土しました。特に,後期前半の小さな壺形をした土製品は,平坦な底面の片側に穴が開けられた突起が付いており,東北地方の靴形(くつがた)土製品と呼ばれるものに似ています。用途はまだ分かりませんが,内面に付着している煤(すす) を分析した結果,植物に由来するものである可能性が高く,そのなかでも堅果類(けんかるい)の分析値に近いという数値が得られました。
出土した靴形土製品