道南歴史文化振興財団

道南歴史文化振興財団
トップページ > 発掘調査 > 函館市桔梗2遺跡

発掘調査|詳細

情報更新日:2013.10.24

函館市桔梗2遺跡 (登載番号 B-01-110)

はこだてし ききょうにいせき

調査期間
2007年05月07日から2007年10月30日
調査事由
開発事業(道路,その他開発[土地造成],その他建物[商業施設])
調査地
函館市桔梗町408-4,408-5,408-6
調査主体
函館市教育委員会,特定非営利活動法人 函館市埋蔵文化財事業団
調査面積
13,421㎡

調査の概要

 桔梗2遺跡は,庄司山を源として函館市西部を流れ函館湾に注ぐ石川の右岸,標高約30mの河岸段丘上に立地しています。JR函館駅からは北東約6.5kmに所在しています。
今年度は開発事業に伴い,隣接した3地点の調査を行いました。調査区は主に旧日本たばこ産業函館工場のグラウンド跡地で,函館新道西側の標高約28~31mに位置しています。


特徴的な遺構

 遺構は竪穴住居跡24軒,土坑85基,落し穴83基,焼土2か所が検出されました。
竪穴住居跡の平面形は楕円もしくは隅丸の長方形で,規模は小さいもので長軸約2.2m,大きいもので長軸約12.2mです。付属施設としては,炉が確認されたものが8軒で,いずれも地床炉です。周溝は,住居の大きさを問わず15軒で壁際にみられます。また火災住居が3軒検出されています。構築時期は形態や 出土遺物から判断して縄文時代中期中葉と考えられます。
土坑では,開口部が小さく底面にかけて大きくひろがるフラスコ状のものが特徴的で,14基検出されています。規模は,大きいものでは坑底面が直径約2.8mの円形で,確認面からの深さは約1.8mです。坑底面中央に円形の小ピットがみられるものが6基あります。また開口部を囲うように柱穴と考えられる小ピットを伴うものが1基検出されています。
その他では炭化したクルミがまとまって出土した土坑もあります。落し穴の平面形は溝状,幅の広い小判形,長軸の中央が狭いひょうたん形のものの3形態がみられます。等高線にほぼ直交して造られていて,特に南側調査区の斜面部に集中して分布しています。
また旧石器時代の石器ブロック1か所が検出されました。

  • 大型住居完掘状況


主な遺物

 出土した遺物は土器や石器など約23,500点です。
土器では縄文時代早期(中茶路式・東釧路Ⅳ式),前期(桔梗野式・石川野式・円筒下層式),中期(サイベ沢Ⅶ式・見晴町式),後期(大津Ⅶ群)のものがあり,遺構の時期と同様に縄文時代中期中葉が主体となっています。剥片石器では石鏃・石槍・石錐・つまみ付きナイフ・スクレイパー類が,礫石器では石斧・石ノミ・たたき石・すり石・石錘・石皿・砥石・台石などがあります。
そのほかではミニチュア土器・有孔円盤状土製品・動物形土製品が出土しています。旧石器時代の石器では頁岩製の両面調整石器・石核・石刃・二次加工のある剥片など合計して1,679点が出土しました。また試掘調査時の資料には同地点から採集された細石刃核・両面調整石器・二次加工のある剥片などがあります。

  • 動物形土製品(長さ4.1cm)


一般財団法人

道南歴史文化振興財団

〒041-1613 北海道函館市臼尻町603-1
TEL.0138-25-5510/FAX.0138-25-5606

このホームページに掲載されている画像・文章等の無断使用を禁じます。

Southern Hokkaido History and Culture Foundation. ALL RIGHTS RESERVED.