情報更新日:2013.10.24
はこだてしとよさきえふいせき
遺跡は、函館市南茅部地域の豊崎町を流れる茂佐尻川左岸の標高60~67mの海岸段丘上に位置しています。
遺跡の南東側には、豊崎C遺跡・豊崎D遺跡が所在しています。調査は上位の遺物包含層(Ⅲ層)を調査したのち、駒ケ岳のKo-f・Ko-g火山灰層(Ⅳ層)を除去し、下位の遺物包含層(Ⅴ層)の調査を行いました。
[Ⅲ層調査]
検出した遺構は、竪穴住居跡6軒、土坑7基、焼土5か所です。住居跡の規模は、3×2m前後の楕円形を呈し壁際に周溝はみられましたが、炉は確認されませんでした。また、3軒重複した住居跡も検出しています。
構築時期は、住居跡の形態から縄文中期と思われます。確認された土坑のうち1基はフラスコ状を呈し、規模は直径約1.5m、深さ約1.4mの比較的大型で、覆土から北海道式石冠が出土しています。
[Ⅴ層調査]
遺構は検出されませんでした。
調査区全景
重複した3軒の竪穴住居跡