情報更新日:2014.03.05
立命館大学環太平洋文明研究センター主催で事業団が共催した「環太平洋の文明拠点:津軽海峡圏の縄文文化」が、3月1日(土)、2日(日)の2日間にわたり開催されました。両日合わせて300名を超える市民が参加し、世界遺産登録を目指している縄文遺跡群の重要性や活用方策について、考古学をはじめ、自然科学や観光学など、様々な観点から考える場となりました。
■1日目:3月1日(土)北洋ビル8Fホール
【基調講演】
「年縞が解明する縄文の人類史的意味とその開始をめぐって」
安田喜憲氏
(東北大学大学院教授/立命館大学環太平洋文明研究センター長)
【パネルディスカッション】
テーマ
「津軽海峡圏に展開した縄文文化とその活用:世界遺産登録に向けて」
パネリスト
石森秀三氏(北海道開拓記念館館長)
髙木雄次氏(笹川平和財団理事長)
坪井睦美氏(NPO法人函館市埋蔵文化財事業団事業課長)
矢野健一氏(立命館大学文学部教授)
コーディネーター
阿部千春氏(函館市縄文文化交流センター館長)
■2日目:3月2日(日)函館市縄文文化交流センター
研究発表
①「日本列島に展開した縄文文化と文化領域」
矢野健一氏(立命館大学文学部教授)
②「年縞による縄文時代における東北北部の気候変動」
篠塚良嗣氏(北海道大学大学院地球環境科学研究科博士研究員)
山田和芳氏(早稲田大学人間科学学術院助手)
③「北海道南部における完新世の植生変遷」
紀藤典夫氏(北海道教育大学函館校教授)
④「対馬海流と津軽海流が生み出す生態系-縄文時代から続く水産資源の活用」
安井 肇氏(北海道大学水産学部学教授)
⑤「ヒスイの流通にみる津軽海峡圏の交流」
福田友之氏(青森県考古学会会長)
⑥「アスファルトの石油地質学的分析と原産地推定」
氏家良博氏(弘前大学大学院理工学研究科教授)
⑦「石狩低地帯の縄文文化-キウス周堤墓群」
高橋 理氏(千歳市埋蔵文化財センター長)
⑧「土偶と環状列石-定量的分析の可能性」
中村 大氏(セインズベリー日本藝術研究所共同研究員)
⑨「北東北の環状列石」
児玉大成氏(青森市教育委員会文化財課主査)
ディスカッション
「環太平洋における津軽海峡圏の縄文文化-その意義と位置づけ」
1日目:基調講演の様子
1日目:パネルディスカッションの様子
2日目:研究発表の様子①
2日目:研究発表の様子②